オオカミウオは変わった見た目のため、多くの水族館で展示されている魚です。
オオカミウオという名前は英名の「wolffish」を訳したのが由来だと言われています。
オオカミウオについて!
オオカミウオは最大1m以上に成長するスズキ目オオカミウオ科オオカミウオ属の魚です。
オオカミウオはギンポに近い仲間で、同じような細長い体をしています。
頭部は大きく、強力な顎の力を持っています。
体の色は赤褐色、褐色、黒など個体差があります。
ギンポ科の仲間なので、触った感触はブヨブヨとしているようです。
凶暴そうな見た目をしていますが、臆病な性格をしています。
展示している水族館でも岩場から出てくることは少ないようです。
オオカミウオの仲間は他の種類も含め、食性は肉食で強力な顎の力で甲殻類や貝類を噛み砕いて捕食します。
貝類も殻ごと噛み砕いて食べるのですが、胃が丈夫なのでしょうか?
和名 | オオカミウオ |
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学名 | Anarhichas orientalis |
英名 | Bering wolffish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | オオカミウオ科(Anarhichadidae) |
属 | オオカミウオ属(Anarhichas) |
分布 |
東北以北~ベーリング海 |
生息環境 | 岩礁 |
オオカミウオは東北以北〜ベーリング海の冷たい海域に生息しており、水深50m〜100mの岩礁地帯に多く見られます。
オオカミウオ科の魚は北部太平洋、北部大西洋に生息しており、5種類が確認されています。
英名でオオカミウオは「wolffish」と呼ばれており、本種はベーリング海に生息していることから「Bering wolffish 」です。
オオカミウオは食用にもなりますが漁獲量が少なく、すぐに締めないと臭みが出るため一般には流通しません。
フライやムニエルで食べると美味だそうです。
浅虫水族館は2016年、2017年に国内の施設で初めてオオカミウオの卵を孵化させた水族館で、何も情報がなく手探りだったこともあり多くは成長できなかったようですが、浅虫水族館では浅虫水族館生まれの個体が展示されています。
オオカミウオを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
オオカミウオを展示しているJAZA加入の施設は17ヶ所となります。
展示施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
オオカミウオと しながわ水族館
しながわ水族館では珍しい魚たちエリアにてオオカミウオを展示しています。
複数のオオカミウオが展示されていますが、ほとんど動くことは無く隠れ家の岩場から顔を出していました。
動かないため、近くでゆっくりとオオカミウオを観察することができます。
このエリアではデンキナマズ、デンキウナギ、リーフフィッシュ、カンディルなど変わった魚が多く展示されています。
オオカミウオを展示している水族館の一覧
オオカミウオを展示しているJAZA加入の施設は17ヶ所となっています。
小樽水族館 | サンピアザ水族館 | 登別ニクス |
加茂水族館 | 福島海洋科学館 | 足立区生物園 |
鴨川シーワールド | しながわ水族館 | 新潟市水族館 |
上越水族博物館 | 越前松島水族館 | 名古屋港水族館 |
宮津水族館 | 鳥羽水族館 | 志摩マリンランド |
須磨水族園 | 城崎マリンワールド |
生息地が東北北部以北のため、北方の施設で多く展示されています。
展示施設の西端が兵庫県になります。
ここまで
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