シロチョウザメは6m以上に成長する大型のチョウザメの仲間で、北米大陸の一部に生息しています。
日本国内(主に宮崎県)でも養殖が行われており、キャビア(卵)、身を食用として利用されています。
目次
シロチョウザメについて!
シロチョウザメは体長6m以上に成長するチョウザメ目チョウザメ科チョウザメ属の魚です。
シロチョウザメは灰褐色の体色をしており、体の中央部付近に目立つ硬鱗が列になって並んでいます。
体側に小さな明るい白色の斑点が散在しています。(斑点の範囲や数は個体差があります。)
吻先は丸い印象を受け、他のチョウザメと比べるとふっくらして優しい顔つきをしている印象を受けます。
上の写真のように吻も上下で色が綺麗に分かれており、上は灰褐色、下は白色になっています。
他のチョウザメと同じように下側に口が付いており、底部にいる獲物を吸い込むようにして捕食しています。(サメのような鋭い歯は付いていません。)
ヒゲは口よりも吻先に近い位置にあります。
食性は肉食で甲殻類や水生昆虫、軟体動物を捕食しています。
和名 | シロチョウザメ |
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学名 | Acipenser transmontanus |
英名 | White sturgeon |
目 | チョウザメ目(Acipenseriformes) |
科 | チョウザメ科(Acipenseridae) |
属 | チョウザメ属(Acipenser) |
分布 | アラスカ~カリフォルニア |
生息環境 | 河川、湖、海 |
チョウザメはアラスカ湾~カリフォルニア州モントレー湾、コロラド川などに生息しています。
多くの時間を海で過ごし、産卵時に河川を遡上します。(産卵後は海に戻ります。)
現地では重要な食料として利用される他、大型に成長する事から釣りの対象魚として人気があります。
シロチョウザメは日本国内でも養殖されており、主に宮崎県で養殖された個体が流通しています。
チョウザメの卵は世界三大珍味のキャビアとして利用されていますが、シロチョウザメは身の味も良く肉も食用として利用されています。(チョウザメの中でもシロチョウザメは身の味が良いようです。)
シロチョウザメを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シロチョウザメを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
シロチョウザメと小樽水族館
小樽水族館では本館内にてシロチョウザメを展示しています。
小樽水族館では上のような幅広な水槽でチョウザメの仲間を展示しており、シロチョウザメは展示されている中で最も見分けやすいと思います。
この水槽ではシロチョウザメの他にダウリアチョウザメ、シベリアチョウザメ、ベステルを展示しています。
チョウザメの仲間を近くで見る事ができ、大きな個体が展示されています。
シロチョウザメと千歳水族館
千歳水族館ではサーモンエリアにてシロチョウザメを展示しています。
千歳水族館では上のような大型の水槽でシロチョウザメを展示しており、複数の個体が展示されています。
この水槽ではシロチョウザメの他にベステル、ロシアチョウザメ、バイカルチョウザメ、アムールチョウザメ、イトウ、マスノスケ、サクラマス、ブラウントラウト、ギンザケなどが展示されています。
千歳水族館内で最も大きな水槽で、綺麗な水槽で泳ぐチョウザメとサケの仲間が展示されています。
シロチョウザメと京急油壺マリンパーク
京急油壺マリンパークでは魚の国エリアにてシロチョウザメを展示しています。
京急油壺マリンパークでは上のようなシンプルな水槽でシロチョウザメを展示しており、50年近く飼育されているシロチョウザメも展示されています。
この水槽ではシロチョウザメの他にシベリアチョウザメ、ミズウミチョウザメ(イケチョウザメ)、アリゲーター・ガーを展示しています。
シロチョウザメを展示している施設の一覧
シロチョウザメを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
小樽水族館 | 千歳水族館 | 福島海洋科学館 |
さいたま水族館 | 富士水族館 | 鳥羽水族館 |
シロチョウザメを展示している施設は東日本側に偏っています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。