シベリアチョウザメはロシアのシベリア地方の河川やバイカル湖に生息しているチョウザメの仲間です。
キャビアをとるために養殖も行われています。
シベリアチョウザメについて!
シベリアチョウザメは体長2m程度にまで成長するチョウザメ目チョウザメ科チョウザメ属の魚です。
シベリアチョウザメはややスリムな吻を持つチョウザメで、体側の硬鱗は他のチョウザメと比べると目立ちません。
上の個体は白っぽい体色をしていますが、褐色の個体が多いです。
背側に10~19、体側に32~59の硬鱗があります。
他のチョウザメの仲間と同じように下側に口が付いており、底部にいる獲物を吸い込むように捕食します。
食性は肉食で甲殻類や水生昆虫などを捕食しています。
和名 | シベリアチョウザメ |
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学名 | Acipenser baeri |
英名 | Siberian sturgeon |
目 | チョウザメ目(Acipenseriformes) |
科 | チョウザメ科(Acipenseridae) |
属 | チョウザメ属(Acipenser) |
分布 | ロシアの河川、バイカル湖 |
生息環境 | 河川、汽水 |
シベリアチョウザメはシベリア地方の河川(オビ川、レナ川、ヤナ川、エニセイ川等)、バイカル湖に生息しています。
レナ川とその支流に生息する(Acipenser baeri bearii)とバイカル湖周辺に生息する(Acipenser baeri baicalensis)の2亜種に分類されます。
バイカル湖周辺に生息する亜種はバイカルチョウザメと呼ばれています。(上の写真がバイカルチョウザメです。)
淡水部で多く見られますが、汽水域にいる個体もいます。
自然界では2年ごとに産卵を行い、流れの強い河川の砂砂利の上に粘着性のある卵を産卵します。
性的に成熟するまでにオスは10~15年程度、メスは15~20年ほどかかります。
キャビアをとるために養殖される事もあります。(シベリアチョウザメの肉も食用として利用されています。)
日本でもシベリアチョウザメのキャビアを購入することができます。
養殖される事もありますが、自然界の個体数は減少しており、絶滅危惧IB類に指定されています。
シベリアチョウザメを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シベリアチョウザメを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
シベリアチョウザメと京急油壺マリンパーク
京急油壺マリンパークでは魚の国エリアにてシベリアチョウザメを展示しています。
京急油壺マリンパークでは上のようにシンプルな水槽でシベリアチョウザメを展示しており、関東でチョウザメを見られる数少ない水族館です。
この水槽ではシベリアチョウザメの他にシロチョウザメ、ミズウミチョウザメ、アリゲーター・ガーが展示されています。
この水槽では50年近く飼育されている長寿なシロチョウザメが展示されています。
シベリアチョウザメを展示している施設の一覧
シベリアチョウザメを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
小樽水族館 | さいたま水族館 | 新潟市水族館 |
越前松島水族館 | 琵琶湖博物館 | しまね海洋館 |
シベリアチョウザメは自然界の生息数は減少していますが、養殖されている事もあるため、チョウザメの仲間としては飼育している施設は多いです。
ここまで
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