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動物園鳥図鑑-ハシビロコウ(Balaeniceps rex)

ハシビロコウはアフリカ大陸の限られた地域に分布しているハシビロコウ科の鳥です。(ハシビロコウ科は本種のみで構成されています。)

日本では「動かない鳥」として非常に人気の高い鳥です。(個体にもよりますが、意外と動きます。)

 

 

ハシビロコウについて!

ハシビロコウは体長1m以上に成長するペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属の鳥です。

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ハシビロコウは青みがかった灰色の羽毛に覆われており、脚は灰色、嘴は幅広で肌色をしています。

和名は「嘴の広いコウノトリ」が由来となっています。

 

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後頭部には短い冠羽があります。

季節的に移動する事もあり、飛行能力もありますが、羽ばたきの速度は100~150回/分と鳥類の中でも非常に羽ばたきの速度が遅いです。

 

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食性は肉食でハイギョやポリプテルス、ナマズなどの魚類を主食とし、爬虫類、両生類なども捕食しています。

狩りの方法は待ち伏せ型で、ハイギョやポリプテルスといった肺呼吸を行う必要がある魚が呼吸のために水面に来た所を捕えます。

このために数時間も全く動かない事も多いため、「動かない鳥」として知られています。

 

和名 ハシビロコウ
学名 Balaeniceps rex
英名 Shoebill
ペリカン目(Pelecaniformes)
ハシビロコウ科(Balaenicipitidae)
ハシビロコウ属(Balaeniceps)
分布

アフリカ大陸中央

生息環境 湖沼

ハシビロコウは南スーダン、ルワンダ、ウガンダ、タンザニア西部、ザンビア北部に分布しています。

主食となるハイギョやポリプテルスの分布域とほとんど一致するようです。

湖沼や河川など水辺に生息しています。

水生植物を積み上げて巣を作り、直径1m程度にまでなります。

1度に1~3個(通常1~2)の卵を産み、ペアの間ではディスプレイでコミュニケーションをとる行動も見られます。

日本国内でも飼育下での繁殖を目指している動物園もありますが、世界的にも飼育下の繁殖が難しい種類で、繁殖例は世界中で2例しかありません

これは攻撃的な性格をしており、個体同士で喧嘩する事もあり、更に飼育期間が長くなるほど攻撃的になる事が原因となっているようです。(しかし、飼育員には懐く個体も多いようです。)

生息環境の破壊、食用や飼育用の狩猟・捕獲により生息数は減少していると言われており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。

ハシビロコウを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年9月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ハシビロコウを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ハシビロコウと千葉市動物公園

千葉市動物公園では鳥類・水系ゾーンにてハシビロコウを展示しています。

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千葉市動物公園では2羽のハシビロコウを飼育しており、それぞれを別の展示場で展示しています。

このエリアではハシビロコウの他にヘビクイワシ、オオワシ、エジプトハゲワシなどが展示されています。

ハシビロコウと上野動物園

上野動物園では西園のハシビロコウエリアでハシビロコウを展示しています。

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上野動物園では2つの野外展示場があり、基本的に1展示場1羽が展示されているようです。

上野動物園は国内の施設で最も多くの4羽のハシビロコウを展示しています。

タイミングが良いと魚を食べるシーンを見ることができますが、上野動物園では餌を与える時間が公開されていないため、タイミング次第になります。

ハシビロコウを展示している施設の一覧

ハシビロコウを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

那須どうぶつ王国 上野動物園 千葉市動物公園
神戸どうぶつ王国  のいち動物公園  

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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