アマゾンモーリーはメスしかいない魚で、無性生殖で繁殖することで知られています。(他のグッピー属と交尾し、精子により刺激を受ける必要があります。)
アマゾンモーリーという名前ですが、アマゾン川流域に生息しているのではなく、ギリシャ神話に登場する「アマゾーン」という女性だけの部族が由来となっています。
アマゾンモーリーについて!
アマゾンモーリーは体長5cm程度にまで成長するカダヤシ目カダヤシ科グッピー属の魚です。
アマゾンモーリーは変わった生態をしており、メスの個体しかいません。
背鰭・尾鰭の先端が橙色になり、黒色の小さな斑点があります。
他のモーリーと同じように尾柄部が非常に太いです。
和名 | アマゾンモーリー |
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学名 | Poecilia formosa |
英名 | Amazon molly |
目 | カダヤシ目(Cyprinodontiformes) |
科 | カダヤシ科(Poeciliidae) |
属 | グッピー属(Poecilia) |
分布 |
テキサス州~メキシコのベラクルス |
生息環境 | 河川 |
アマゾンモーリーはテキサス州のリオグランデ川~メキシコのベラクルスにまで生息しています。
本種はメスしかいない変わった生態をしており、雌性発生による無性生殖で繁殖するために精子による刺激が必要で、近縁種と交尾する必要があります。(母体で2倍体の卵を持っているため、生まれてくる稚魚に交尾したオスの遺伝子が入ることはありません。)
生後半年までには性的に成熟し、約1ヵ月ごとに50~100匹の稚魚を出産します。
ギンブナも似たような生態をしており、同じコイ目の魚の精子を利用しています。(アマゾンモーリーと同じように母親と全く同じ遺伝子情報を持ったクローンが生まれてきます。)
同じ地域に生息しているグッピー属の4種と交尾しています。
・Poecilia mexicana
・Poecilia latipinna
・Poecilia latipunctata
・Poecilia sphenops(稀に)
日本で流通することはありませんが、変わった繁殖方法から知名度は高いです。
アマゾンモーリーを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年12月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
アマゾンモーリーを展示しているJAZA加入の施設は東山動物園のみとなっています。
アマゾンモーリーと東山動物園
東山動物園では世界のメダカ館にてアマゾンモーリーを展示しています。(東山動物園ではポエキリア・フォルモーサという名称で展示されています。)
東山動物園では多くのアマゾンモーリーを展示しており、大きさにより形状の差を見ることができます。
世界のメダカ館では世界中のカダヤシ目が展示されており、マイナーな種類も多く100種類近くが展示されています。
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