タメトモハゼはカワアナゴ科の魚で、ハゼ亜目の中でも大型に成長し、発色も非常に派手で綺麗です。(観賞魚として飼育されることもあります。)
タメトモハゼの仲間は1種類のみが分布していると考えられていましたが、琉球列島では2種類の未記載種が生息している事が分かっています。
タメトモハゼについて!
タメトモハゼは体長30cm以上に成長するスズキ目カワアナゴ科タメトモハゼ属の魚です。
タメトモハゼは上のように体側に橙色の斑点があり、口はやや上向きについています。
頭部には赤色の線が入っており、各鰭も赤色や橙色、黄色など色づいています。(小さい個体は発色が控えめなようです。)
似たような見た目のゴシキタメトモハゼとはタメトモハゼの腹部に褐色の縦帯が無い事、尻鰭の黄色の帯がタメトモハゼが1本、ゴシキタメトモハゼが2本である事から見分けることができます。
食性は肉食で小型魚類や甲殻類を捕食しています。
和名 | タメトモハゼ |
---|---|
学名 | Ophieleotris sp. |
英名 | Mud gudgeon |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | カワアナゴ科(Eleotridae) |
属 | タメトモハゼ属(Ophieleotris) |
分布 | 太平洋西部 |
生息環境 | 渓流~中流 |
タメトモハゼは琉球列島、アンダマン諸島など太平洋南西部に生息しています。
国内では琉球列島、種子島、屋久島に生息しています。
河川の渓流~中流、細流に見られ、淀みがある場所で障害物の陰に隠れています。
マニアや業者による乱獲、生息環境の開発によって生息数は減少しており、環境庁のレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
観賞魚として飼育されることがあります。
タメトモハゼを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
タメトモハゼを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
タメトモハゼと新江ノ島水族館
新江ノ島水族館では皇室ご一家の生物学御研究エリアにてタメトモハゼを展示しています。
新江ノ島水族館では複数のタメトモハゼを展示しており、個体による色の違いを比較することができます。
非常に綺麗に発色した個体や上のようにやや発色が地味な個体が展示されていました。
ガラス面近くで泳いでいる姿も見ることができました。
タメトモハゼを展示している施設の一覧
タメトモハゼを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
福島海洋科学館 | 富士水族館 | 美ら海水族館 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。