クマササハナムロは国内では三重志摩以南の太平洋側や琉球列島、小笠原諸島に生息しています。
クマササハナムロは他のタカサゴ科の魚と混合してグルクンと呼ばれています。
クマササハナムロについて!
クマササハナムロは最大で30cm程度に成長するスズキ目タカサゴ科タカサゴ属の魚です。
細長い体型をしており、体は青色に黒いラインが入っており、尾鰭は2又に分かれており尾鰭の付け根から上端、下端に向かって黒い線が入っています。
他のタカサゴ科の魚(タカサゴ、ニセタカサゴなど)と見た目が似ていますが、尾鰭の模様で見分けることができます。 (他のタカサゴ科の多くは尾鰭の上端と下端に黒い斑点があります。)
興奮すると上の画像のように赤っぽくなるため、水揚げされた個体は赤くなります。
そのため、市場やスーパーには赤色のクマササハナムロが並んでいます。
中層~低層に多く、釣りの対象魚としても人気のある魚のようです。
和名 | クマササハナムロ |
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学名 | Pterocaesio tile |
英名 | Bartail fusilier |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | タカサゴ科(Caesionidae) |
属 | クマササハナムロ属(Pterocaesio) |
分布 |
インド洋~太平洋 |
生息環境 | 岩礁、サンゴ礁 |
クマササハナムロはインド洋~太平洋まで幅広く生息しており、国内では三重志摩以南の太平洋沿岸、琉球列島、小笠原諸島等で見られます。
岩礁地帯やサンゴ礁で見られ、大きな群れを作って生活しています。
他のタカサゴ科と同じように動物プランクトンを主食にしています。
クマササハナムロは他の細長いタカサゴ科の魚と共にグルクンと呼ばれています。
クマササハナムロを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
クマササハナムロを展示しているJAZA加入の施設は14ヵ所となっています。
小樽水族館 | サンピアザ水族館 | 登別ニクス |
福島海洋科学館 | 大洗水族館 | 鴨川シーワールド |
サンシャイン水族館 | 葛西臨海水族園 | アクアパーク品川 |
新潟市水族館 | 名古屋港水族館 | 鳥羽水族館 |
宮島水族館 | 美ら海水族館 |
クマササハナムロと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では小笠原諸島水槽4にてクマササハナムロを展示しています。
この水槽は小笠原の海を再現しており、エメラルドグリーンの水となっています。
水がクリアではありませんが、透明度は高く観察しやすい水槽です。(自然っぽくて良いです!)
この水槽ではクマササハナムロとウメイロモドキという2種類のタカサゴ科の魚が展示されています。
葛西臨海水族園の中でも大型の水槽で、エリア内では最大の水槽なこともあり多くの種類が観察できるオススメの水槽です。(ウミガメも展示されています!2020年5月~)
クマササハナムロと大洗水族館
大洗水族館では沖縄の海水槽にてクマササハナムロを展示しています。
クマササハナムロの他に同じタカサゴ科のタカサゴ、ユメウメイロを展示しています。
タカサゴとはシルエットや身体に入っている線が少し似ていますが、尾鰭の模様を見ると簡単に見分けることができます。
クマササハナムロの他にも多くの種類が展示されており、照明が明るく栗七ので細かい場所まで観察しやすい水槽となっています。
ここまで
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