水族館魚図鑑-チンアナゴ(Heteroconger hassi)

チンアナゴはユニークな見た目から人気の高い魚で、多くの水族館で展示されています。

チンという犬の品種に顔つきが似ている事が名前の由来となっています。

チンアナゴについて！

チンアナゴは体長40cm程度にまで成長するウナギ目アナゴ科チンアナゴ属の魚です。

チンアナゴは灰褐色や黄褐色の体色に、黒色の小さな斑点が無数にあり、大きな黒色の斑点が鰓孔付近、肛門付近、幹部にあります。

背鰭はありますが、胸鰭はありません。

砂から顔を出していますが、新しい穴を作る際は尾から巣を掘りながら砂に入っています。

上のように黄色がかった個体や黒色が強い個体もいます。

犬のチンという品種に顔つきが似ている事が和名の由来となっています。

英語では「spotted garden eel 」と呼ばれており、体側の黒色の斑点と砂から頭を出しているのを

数十匹が集まって生活していますが、上の写真のようにお隣同士で縄張り争いをすることもあります。

食性は肉食で流れてくる動物プランクトンを捕食しています。

流れてくる動物プランクトンを捕食するため、潮が流れてくる方向に頭を向けています。(水族館でも同じ方向を見ている姿を見ることができます。)

チンアナゴはインド洋～西部太平洋に生息しており、国内では高知県～琉球列島で見られます。

潮通しの良いサンゴ礁付近の砂底に生息しており、数十匹の群れを作っています。

水族館でも非常に人気のある魚で多くの水族館で展示されており、観賞魚として飼育されることもあります。

チンアナゴを展示している水族館！

チンアナゴはJAZA加入の施設のうち42ヵ所で展示されています。

チンアナゴを展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

チンアナゴとすみだ水族館

すみだ水族館ではサンゴ礁エリアにてチンアナゴを展示しています。

すみだ水族館では上のような水槽でチンアナゴを展示しており、開館当時はスカイツリーの高さにちなんで634匹が展示されていました。(現在は約300匹)

幅5.5mの水槽に展示されている大量のチンアナゴ、シンジュアナゴの仲間を360度から観察することができます。

餌やりを見るイベントも開催しており、餌を食べるために巣から大きく身を乗り出す姿を見ることができます。

この水槽ではチンアナゴの他にニシキアナゴとホワイトスポッテッドガーデンイールを展示しています。

ホワイトスポッテッドガーデンイールはすみだ水族館と海遊館でのみ展示されています。

チンアナゴと鴨川シーワールド

鴨川シーワールドではトロピカルアイランドエリアにてチンアナゴを展示しています。

鴨川シーワールドでは上のように砂底の水槽でチンアナゴが展示されており、やや照明は中央以外はやや暗くなっています。

この水槽ではチンアナゴの他にヘコアユ、ニシキアナゴ、シンジュアナゴを展示しています。

先ほど紹介したすみだ水族館と比べると展示している個体数は少ないですが、シンジュアナゴは鴨川シーワールドでのみ展示されています。

チンアナゴを展示している施設の一覧

チンアナゴはJAZA加入の施設のうち42ヵ所で展示されています。

チンアナゴは非常に多くの施設で展示されており、全国各地の施設で見ることができます。

多くの施設でニシキアナゴと一緒に展示されています。

ここまで

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