ギマはフグ目ギマ科の魚で、漁獲量も多く食用としても利用されています。
西ベンガルではヘリコプターのように見えることから「Helicopter fish」と呼ばれています。
ギマについて!
ギマは体長30cm程度にまで成長するフグ目ギマ科ギマ属の魚です。
ギマ属はギマを含めて2種類のみが確認されています。
ギマは背側は灰褐色、腹側は白っぽい体色をしています。
背鰭の付け根は黒くなり、胸鰭、尻鰭、尾鰭は薄黄色になります。
1枚目の個体よりも小型の個体ですが、見た目はあまり変化がありません。
背鰭の第1棘が長く伸びており、腹鰭にも1対の棘があります。
食性は肉食で無脊椎動物等を捕食しています。
和名 | ギマ |
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学名 | Triacanthus biaculeatus |
英名 | Short-nosed tripodfish |
目 | フグ目(Tetraodontiformes) |
科 | ギマ科(Triacanthidae) |
属 | ギマ属(Triacanthus) |
分布 |
インド洋~西太平洋の温帯 |
生息環境 |
ギマはペルシャ湾~オーストラリアや日本などインド洋~西部太平洋に生息しており、国内では静岡県以南で見られます。
ギマという和名の由来は複数の説があり
①綿糸を加工して、麻に似せたものを「擬麻」と呼び、ギマの表面が擬麻のようだから
②銀色の体色で、馬のような顔をしているため「銀馬」
という説が有名です。
成魚は沿岸域の泥底に多く、幼魚はアマモ場や汽水域でも見られます。
食用として利用されており、煮付けや刺身などで食べられます。
ギマを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ギマを展示しているJAZA加入の施設は11ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ギマと新江ノ島水族館
新江ノ島水族館では相模湾ゾーンにてギマを展示しています。
この水槽では相模湾で見られる魚を展示しており、見たことがある魚が多いかもしれません。
フグ目の展示が豊富な水槽で、ギマの他にスジモヨウフグ、コモンフグ、ショウサイフグ、イシガキフグ、キタマクラ、サザナミフグ、ネズミフグなどが展示されています。
ギマと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館では駿河湾の生きものエリアにてギマを展示しています。
ギマを展示している水槽ではオオニベやカンパチ、シイラ、ドチザメ、トビエイなど大きな魚も展示されています。
東海大海洋博物館の駿河湾の生きものエリアは飾り気のない水槽が多いですが、展示されている魚は観察しやすく種類も豊富なので魚が好きな方にはオススメのエリアとなっています。
ギマを展示している施設の一覧
ギマを展示しているJAZA加入の施設は11ヵ所です。
新潟市水族館 | 上越水族博物館 | 東海大海洋博物館 |
のとじま水族館 | 越前松島水族館 | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 大阪海遊館 | 須磨水族園 |
桂浜水族館 | ペンギン水族館 |
JAZAには加入していない施設ですが、新江ノ島水族館(2020年11月)、大洗水族館(2020年3月)でも展示されていました。
ここまで
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