水族館魚図鑑-イトウ(Hucho perryi)

イトウは日本に生息している魚の中でも最も大きく成長する種類で、その希少性から「幻の魚」と呼ばれています。

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。(絶滅危惧としては一番上のカテゴリ)

学名の「Hucho perryi」は黒船来航で有名なペリーが、函館に寄港した後に生物学会に報告したことから、種小名「perryi」と命名されました。

 

 

イトウについて!

イトウは体長1.5m以上に成長するサケ目サケ科イトウ属の魚です。(最大では2mを超える個体も確認されています。)

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イトウは細長い体型をしており、これが和名の「糸魚(イトウ)」の由来になっています。

他のサケと比べても成長が遅く、体長1mになるまで10年ほどかかります。

 

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体側には暗色の小さな斑点がありますが、腹部付近では見られません

婚姻色は綺麗な茜色になり、非常に目立つことから釣り人に狙われやすいです。

 

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上の個体は小さな個体で、パーマークがまだ残っていますが、他のサケの仲間と同じように成長に伴い消失します。

食性は肉食で魚類や両生類、爬虫類等を捕食しています。(特に大型の個体は何でも食べる悪食として知られています。)

 

和名 イトウ
学名 Hucho perryi
英名 Japanese huchen
サケ目(Salmoniformes)
サケ科(Salmonidae)
イトウ属(Hucho)
分布

北海道の一部、樺太、南千鳥

生息環境 河川、湖沼

イトウは北海道の11水系の河川や湖沼、樺太や南千鳥に生息しています。

以前は岩手県・青森県の一部水系、北海道でも今よりも広く見られましたが、現在では北海道の一部水系でのみ見られるだけになりました。

ダムや河川工事により遡上が阻害されていることや、成長の遅さが原因で生息数が減少していると考えられています。

釣りの対象魚として人気のある魚で、ルアーで狙われることがあります。(絶滅危惧種なのでキャッチ&リリースが前提とされています。)

絶滅危惧種という事もあり、野生個体は食用としてはあまり利用されていません。

北海道・青森では養殖を行っており、食用・管理釣り場に利用されています。

イトウを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

イトウを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

イトウと小樽水族館

小樽水族館では本館内の2ヵ所の水槽でイトウを展示しています。

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上の「北の魚たち」エリアでは上のような大きなイトウが展示されており、「北海道の希少生物」エリアにて小さな個体を展示しています。

大きなイトウと共に大量のワカサギを展示しており、非常に迫力の個体を見ることができます。(レイアウトの陰に隠れている時間も多かったです。)

イトウと千歳水族館

千歳水族館ではサーモンゾーンにてイトウを展示しています。

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千歳水族館では上のような館内で最も大きな水槽の中でイトウを展示しています。

この水槽ではイトウの他に、マスノスケ、ブラウントラウト、サクラマス、ギンザケ、アムールチョウザメ、ベステル、ロシアチョウザメ、バイカルチョウザメ、シロチョウザメとサケ目とチョウザメ目の魚が展示されています。

イトウとサンピアザ水族館

サンピアザ水族館では2Fエリアにてイトウを展示しています。

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サンピアザ水族館では上のように暗い水槽の中で大きなイトウを展示しています。

サンピアザ水族館ではイトウの他にも北海道らしい魚が展示されていました。

イトウを展示している施設の一覧

イトウを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。

小樽水族館 サンピアザ水族館 千歳水族館
いわなしろカワミセ館 なかがわ水遊園 新潟市水族館
寺泊水族博物館 富士水族館 須磨水族園
しまね海洋館    

イトウが国内では北海道にしか生息していないこともあり、北海道で多く展示されています。

西日本側では特に展示施設が少ない種類です。

 

ここまで

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