水族館魚図鑑-ムツゴロウ(Boleophthalmus pectinirostris)

ムツゴロウは泥上で生活するハゼの仲間で、水族館で展示されている他、食用としても利用されています。 

泥に汚れている事がほとんどなので観察しにくいですが、輝くような青色の斑点が非常に綺麗な魚です。

 

 

ムツゴロウについて!

ムツゴロウは20cm程度にまで成長するスズキ目ハゼ科ムツゴロウ属の魚です。

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ムツゴロウは褐色の体色に、小さな明るい青色の斑点が特徴の魚です。

目は上の方の高い位置についており、周りを見渡せるようになっています。

泥上の上で生活しており、胸鰭を使って這うように泥上を移動します。(泥上をピョンピョンと跳ねる事もあります。)

満潮時は巣穴に隠れており、干潮時になると巣穴から這い出て活動を開始します。

外敵に襲われたり夜間も巣穴で過ごします。 この巣穴は1mにも及ぶらしいです。

陸上で生活する魚として知られていますが、他の陸上に上がる魚の多くと同じく皮膚が濡れている状態でないと皮膚呼吸を行うことができません。

 

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威嚇時や求愛時に背鰭を大きく広げてアピールを行います。(上の写真よりも更に大きく広げることができます。)

背鰭は第一背鰭と第二背鰭に分かれています。

食性は草食で泥の表面の藻類を食べており、口を地面に押し付け頭部を左右に振りながら削り取って捕食します。

直径で2m程度の縄張りを持ち、同じような環境に生息しているカニ類やハゼ類と縄張り争いをすることも多いようです。

 

和名 ムツゴロウ
学名 Boleophthalmus pectinirostris
英名 Bluespotted Mud Hopper
スズキ目(Perciformes)
ハゼ科(Gobiidae)
ムツゴロウ属(Boleophthalmus)
分布

西部太平洋

生息環境 干潟

ムツゴロウは日本、朝鮮半島、中国、台湾に生息しており、国内では有明海 、八代海の泥上の干潟で見ることができます。

昔に大陸と陸続きだった時代にムツゴロウが渡ってきて、それがそのまま残っている大陸系依存種です。(同じく有明海に生息しているワラスボなども同じです。)

初夏に繁殖行動を行い、求愛行動を行いオス同士で激しく争う様子も観察できる季節です。 

ムツゴロウは有明海の特産品となっており、かば焼きや干し物にして食べる事が多いようです。

泥の干潟に生息している事から独特な伝統漁法で漁獲されます。

乱獲や生息環境の破壊により環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。

ムツゴロウを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ムツゴロウを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ムツゴロウとマリーンワールド海の中道

マリンワールド海の中道では九州の近海エリアの泥場の水槽にてムツゴロウを展示しています。

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ムツゴロウが展示されている泥の干潟を再現した水槽内でムツゴロウの他にトビハゼ、シオマネキ、ヤマトオサガニが展示されています。

ガラス越しではなく、水槽を上からのぞく形になるので非常に見やすい水槽になっています。

自然界では餌を取り合って縄張り争いをするヤマトオサガニも一緒に展示されているのが面白いです。(私が見ている時には上の一緒に写っているシオマネキに反応したのか少しだけ背鰭を立てていましたが、最終的には道を譲っていました)

ムツゴロウを展示している水族館の一覧

ムツゴロウを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所です。

志摩マリンランド 城崎マリンワールド 海の中道水族館
ペンギン水族館    

国内では有明海、八代海でしか見らえないため、九州の施設が2ヵ所と三重県、兵庫県と西側の施設で展示されています。

生息地である九州ではJAZAに加入していない小さな施設でも展示している施設があります。(柳川水族館(福岡県)、むつごろう水族館(長崎県)などで展示されています。) 

 

ここまで

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