水族館魚図鑑-ヨダレカケ(Andamia tetradactyla)

ヨダレカケは陸上で生活する魚として有名な魚で、産卵までも陸上で行う変わった魚です。

この変わった生態から水族館でも展示されることが多い魚で、口の下にある吸盤が赤ちゃんの涎掛けのように見えたことが名前の由来です。

 

 

ヨダレカケについて!

ヨダレカケは10cm程度にまで成長するスズキ目イソギンポ科ヨダレカケ属の魚です。

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ヨダレカケの中は環境により体色は変化しますが、暗色の体に白色の小さな斑点が見られます。

胸鰭が大きく発達しており、これを手のように使って岩の上を移動することができます。

国内でも見られるカンムリヨダレカケに似ていますが、カンムリヨダレカケは頭部に白色の斑点がないことから見分けることができます。

 

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背鰭を広げているシーンです。

恐竜のような背鰭がカッコイイですが、他の個体では見たことがないのでレアなのかもしれません。

 

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体の裏側の吸盤は上の写真のようになっています。

吸盤は顎の下と胸鰭の間くらいの2ヵ所あります。

見た目が似ているタマカエルウオは吸盤が顎の下にはないことで見分けることができます。

この顎の下に吸盤があることが、ヨダレカケのように見えることが「ヨダレカケ」という標準和名の由来になっています。

 

和名 ヨダレカケ
学名 Andamia tetradactyla
英名 Four-fingered lipsucker
スズキ目(Perciformes)
イソギンポ科(Blenniidae)
ヨダレカケ属(Andamia)
分布

西部太平洋

生息環境 岩礁

ヨダレカケは日本の他に台湾やインドネシアに生息しています。

国内では琉球列島以南で見られ、波しぶきがあたるような岩場などで見られるようです。(波の飛沫がかかり、水に浸からない場所にいます。)

波にさらわれて水中に落ちることもありますが、大慌てで陸地へと上がってきます。

皮膚が濡れていれば皮膚呼吸が可能な魚で、陸上に産卵する唯一の魚類と言われています。

一般的には食用としては利用されず、珍しい生態から水族館で展示されることがあります。

ヨダレカケを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ヨダレカケを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所となっています。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ヨダレカケと板橋区熱帯環境館

板橋区熱帯環境館ではミニ水族館にてヨダレカケを展示しています。

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円柱形の水槽の陸上部にはヨダレカケが展示されており、水中にはマルコバンやオニボラなどが展示されています。

この水槽では写真の個体が映っている石の上が飛沫の当たり具合が良いのか、一番大きな個体が他の個体が近づくと追い払う様子を見ることができます。

ガラス面に張り付いている事も多いので吸盤について観察することができます。

板橋区熱帯環境館はJAZAには加入していませんが、珍しい魚も多く展示している施設です。

ヨダレカケとマリンワールド海の中道

マリンワールド海の中道では奄美のサンゴ礁エリアにてヨダレカケを展示しています。

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水槽内に水が溜まっているため、水中に魚が展示されているように見えますが、陸上の岩場にヨダレカケが張り付いています。

飛沫にさらわれて水の中に落ちた個体もいましたが、カメラで写真を撮る間もないくらいのスピードで陸上へと復帰しました。

良く観察すると飛沫が当たったり、湿っている岩場を選んで引っ付いている事が分かるので注目して観察してみてください。

マリンワールド海の中道では、似たような種類としてトビハゼとムツゴロウが展示されています。

ヨダレカケを展示している水族館の一覧

ヨダレカケを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所となっています。

登別ニクス のとじま水族館 鳥羽水族館
NIFREL しまね海洋館 海の中道水族館
かごしま水族館    

生息地が琉球列島以南ということで、西日本に多く展示されていますが、北海道の登別ニクスでも展示されているようです。

JAZA加入の施設ではありませんが、東京都の板橋区熱帯環境館にも展示されていました。

 

ここまで

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