ヘビクイワシはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南に分布しており、日本では4施設で展示されています。
脚が長い特徴的な見た目をしており、ヘビを蹴って殺してから食べる事もあります。
ヘビクイワシについて!
ヘビクイワシは全長1.5m程度にまで成長するタカ目ヘビクイワシ科ヘビクイワシ属の鳥です。
ヘビクイワシは灰色の体色をしており、細長い足を持ち、頭部には派手な冠羽があります。
走るのが得意な種類で、驚いた場合は飛ぶよりも走って逃げる事がほとんどのようです。(飛ぶ事はできます。)
風切羽は黒色をしており、羽を広げると裏側は黒色の部分が多いです。
顔面部には羽毛がなく、赤・橙色をしています。
冠羽は黒色で、先端付近が白色をしています。
英名の「Secretarybird 」は冠羽が羽根ペンのように見える事が由来という説があります。
食性は肉食で昆虫、小型の哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、甲殻類などを捕食しています。
ヘビを主食としている訳ではありませんが、大型のヘビを捕食する際は脚で踏みつけたり蹴り飛ばして殺してから捕食します。
和名 | ヘビクイワシ |
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学名 | Sagittarius serpentarius |
英名 | Secretarybird |
目 | タカ目(Accipitriformes) |
科 | ヘビクイワシ科(Sagittariidae) |
属 | ヘビクイワシ属(Sagittarius) |
分布 | アフリカ大陸サハラ砂漠以南 |
生息環境 | サバンナ、草原 |
ヘビクイワシはサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に分布しています。
サバンナや草原に家族で小規模の群れを形成します。
最大で500平方キロメートルの範囲を縄張りとし、他の群れの個体が侵入すると追い払います。
樹上に営巣し、1~3個の卵を産卵し、約1ヵ月半の抱卵期間を経て孵化します。(ペアは解消される事はないと考えられています。)
孵化した個体は2ヵ月~3ヵ月半程度で巣立ちます。
生息環境の破壊、狩猟などにより生息数は減少しており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
スーダンや南アフリカでは国章に描かれています。
ヘビクイワシを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ヘビクイワシを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ヘビクイワシと千葉市動物公園
千葉市動物公園では鳥類・水系ゾーンにてヘビクイワシを展示しています。
千葉市動物公園では2羽のヘビクイワシを展示しており、同じケージ内で見る事ができます。
ケージ内を活発に駆け回っている姿も良く見られました。
千葉市動物公園では過去に飼育下繁殖に成功しています。(1998年に繁殖賞受賞)
ヘビクイワシと上野動物園
上野動物園ではツルゾーンにてヘビクイワシを展示しています。
上野動物園では1羽のヘビクイワシが展示されており、この個体は千葉市動物公園から来た個体のようです。
私が訪れた際には上のように肉を食べているシーンを見ることができました。(上野動物園では時間は公開されていませんが、餌を食べている動物達を良く見ることができます。)
近くではホオカザリヅル、オグロヅル、タンチョウなどのツル目の鳥が展示されています。
ヘビクイワシを展示している施設の一覧
ヘビクイワシを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
東武動物公園 | 上野動物園 | 千葉市動物公園 |
JAZA加入の施設ではありませんが、掛川花鳥園でも展示されています。
東武動物公園と掛川花鳥園ではヘビクイワシが出演するバードショーが実施されています。
ここまで
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