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動物園鳥図鑑-ノスリ(Buteo japonicus)

ノスリは住宅の近くで見られる事もある日本に生息しているタカの中でも身近な種類です。

和名の「ノスリ」は狩りを行う際に野に擦るくらいの低空飛行を行う事がある事が由来となっています。

 

 

ノスリについて!

ノスリは体長60cm程度にまで成長するタカ目タカ科ノスリ属の鳥です。

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トビに良く似ていますが、羽の数がトビが6枚でノスリは5枚、ノスリの腹部は全体的に白っぽい事で見分けることができます。

食性は肉食で小型の哺乳類、両生類、爬虫類、小型の鳥類、昆虫などを捕食しています。

狩りの際は空中や樹上から急降下を行い、獲物の位置確認等を行う場合もあります。

 

和名 ノスリ
学名 Buteo japonicus
英名 Eastern Buzzard
タカ目(Accipitriformes)
タカ科(Accipitridae)
ノスリ属(Buteo)
分布

シベリア、モンゴル

中国、日本

生息環境 平地、森林

ノスリは以下の3亜種に分類されます。

・ノスリ(Buteo japonicus japonicus)

分布地域:北海道・本州中部以北・四国(繁殖地・留鳥)、南西諸島(越冬地)

     シベリア、モンゴル、中国など

・オガサワラノスリ(Buteo japonicus toyoshimai)

分布地域:小笠原諸島(留鳥)

基亜種よりも小型で、下側に斑紋が少なく、全体的に白っぽい。

・ダイトウノスリ(Buteo japonicus oshiroi)

分布地域:大東諸島(留鳥)

基亜種よりも背面や翼の赤みが強い。

ダイトウノスリは1970年代から確認されておらず、絶滅した可能性が高いと考えられています。

以前はヨーロッパノスリ(Buteo buteo)やヒマラヤノスリ(Buteo refectus)と同種とされていましたが、2008年に別種とされました。

日本では留鳥もいますが、夏季を亜寒帯・温帯で生活し、冬期は温帯、熱帯への渡りを行います。

森林に生息しており、単独orペアで生活しています。

日本の個体は5月頃に樹上に枝などを組んで作った巣の中に産卵を行い、1度に2~4個の卵を産卵します。

ノスリを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ノスリを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ノスリと札幌円山動物園

札幌円山動物園ではフクロウとタカの森エリアにてノスリを展示しています。

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札幌円山動物園では止まり木が多く設置されたケージの中でノスリを展示しており、ケージは日当たりが悪くやや暗いです。

隣のケージでは似ている言われる事が多いトビも複数展示しており、見比べる事もできます。(近くには猛禽舎エリアもあり、こちらではオオワシなど大型の猛禽類が展示されています。)

ノスリを展示している施設の一覧

ノスリを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所です。

円山動物園 おびひろ動物園 釧路市動物園
かみね動物園 埼玉こども動物公園 大島公園
野毛山動物園 いしかわ動物園 須坂動物園
豊橋動物園 徳山動物園 久留米鳥類センター
九十九島動植物園     

展示している施設のほとんどがノスリの繁殖地となっている地域です。(留鳥として1年中見られるため)

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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