ドーナツ型水槽は建設年数が古い水族館に多く見られる水槽形態で、近年新しく建設されたような水族館では見られません。(近年建設された水族館はトンネル水槽が人気です!!)
今回は私が訪れた事のある水族館にあったドーナツ型水槽を紹介しています。
ドーナツ型水槽を持つ水族館が古い事もあり、既に閉館した水族館も多いので閉館した水族館からも紹介しています!
目次
小樽水族館のドーナツ型水槽の紹介!
最初に紹介するドーナツ型水槽は小樽水族館にあるオホーツク海・ベーリング海水槽です!
上のような感じで360°を水槽に囲まれた展示となっており、上の画像のように水槽の目の前まで行けるのはそのうち、200°くらいです。
小樽水族館のドーナツ型水槽の最大の特徴は北海道らしい冷たい海域に生息している魚達を展示している事です!!
上の画像のようにサケの仲間、カレイの仲間、オオカミウオ、カジカの仲間などが展示されています!
水槽の中には照明が強く当たる部分もあり、照明が強い部分を通る際のサケの仲間はとても綺麗に見えます!!
水槽内で展示されている種類
アイナメ、アメマス、エゾアイナメ、オオカミウオ、オオクチイシナギ、オクカジカ、オショロコマ、オヒョウ、ギスカジカ、ケムシカジカ、サクラマス、シモフリカジカ、トゲカジカ、ニジマス、ヌマガレイ、ババガレイ、マガレイ、マダラ、メガネカスベ
上のような種類の魚を展示しています!
上のようにサケの仲間はもちろん、カレイ仲間も水槽内を活発に泳いでいる姿を見る事ができます!!
水槽内の水流なのか環境が良いのか、他の水槽でも活発に泳ぐカレイを見る事ができます。
回遊魚が展示されている事がほとんどであるドーナツ型水槽で、冷たい海域に生息している魚達を展示している珍しい展示水槽となっています!!
小樽水族館は北海道らしい魚達を見ることができ、アザラシなどの海獣の展示も充実しているので北海道旅行を訪れた際にもオススメの水族館となっています!
以下の記事ではおたる水族館のオホーツク海とベーリング海の魚水槽について書いています。
葛西臨海水族園のドーナツ型水槽の紹介!
葛西臨海水族園にはドーナツ型の水槽としては国内最大の2,200トンもの巨大水槽を備えています!
葛西臨海水族園のシンボルとも言えるクロマグロはこのドーナツ型水槽で展示されています。
葛西臨海水族園のドーナツ型水槽は一般的なドーナツ型水槽とは異なり、ドーナツ型水槽を半分くらいで区切って別の魚を展示しています。
半分では上のように有名なクロマグロを展示しています!(1匹だけ他の個体よりも明らかな個体がおり目立っていました!)
葛西臨海水族園では2018年に起こったマグロの大量死により一時期、マグロがほとんど展示されていない時期もありましたが、現在では元気に泳ぎ回るクロマグロを見ることができます。
このクロマグロに餌を与えるパフォーマンスを行っており、水槽の水面から降ってくる餌を食べる迫力のある捕食シーンも見ることができます!!(飼育員さんによるマグロの解説も聞く事ができます。)
下記のURLでは葛西臨海水族園のイベントのタイムスケジュールを確認する事ができます。
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/event.html
半分はクロマグロを展示していると最初に書きましたが、もう半分ではマグロではなく中型の回遊魚やアカシュモクザメを展示しています。
画像は水槽の一部でもっと多くの魚が展示されており、水槽内を元気に泳いでいます!
ここでドーナツ型水槽で展示されている生物をまとめると・・
水槽内で展示されている種類
アカシュモク、オキザヨリ、クロマグロ、シノノメサカタザメ、スマ、ハガツオ
となります! 展示している種類数は少ないですが、回遊魚達が大型の水槽で泳ぎ回る姿を見ることができる素晴らしい水槽となっています!
一般的な360°をグルグルと泳ぐ魚達を見ることができるドーナツ型水槽とは異なり仕切りはありますが、ドーナツ型水槽の最大水量の水槽です!!
大型水槽で泳ぐクロマグロは迫力満点なので是非、1度は訪れて頂きたい水族館です!
伊勢シーパラダイスのドーナツ型水槽
伊勢シーパラダイスでは「海底ごろりんホール」という展示エリアでドーナツ型?水槽があります。
上の画像のように水槽の中で
水槽内で展示されている種類
アオウミガメ、スギ、ギンガメアジ、ロウニンアジ
を展示しており、この水槽の周りを魚と一緒に1周ぐるっと回ることができます!
他のドーナツ型水槽とは異なり真ん中に入って360°を見渡す事はできませんが、水槽自体は真ん中に穴があるドーナツ型になっている水槽です!
ギンガメアジがグルグルと水槽内を回遊しており、泳いでいるギンガメアジの中からロウニンアジを探してみても面白いと思います!
この展示エリアには座布団が用意されており、座ったままグルグルと回遊する魚達を眺める事ができるようになっています!
以下の記事では伊勢シーパラダイスの「海底ごろりんホール」について紹介しています。
閉館した水族館にあったドーナツ型水槽
ここからは既に閉館してしまった水族館にあったドーナツ型水槽について紹介していきます。
どちらも非常に見応えのあるドーナツ型水槽だったので閉館で見る事ができないのは残念です…
京急油壺マリンパーク(2021年9月末閉館)
京急油壺マリンパークは神奈川県三浦市にあった水族館で2021年9月末に閉館してしまいました。
その京急油壺マリンパークには大きなドーナツ型水槽がり、大型のサメやノコギリエイが泳ぐ迫力のある水槽でした!
京急油壺マリンパークのドーナツ型水槽は上のような感じに薄暗めの展示となっており、その中を様々な種類の魚達が泳いでいました!
この水槽で展示されていたのは
水槽内で展示されている種類
アイゴ、イサキ、オオメジロザメ、オヤビッチャ、カゴカキダイ、カスミアジ、ギンガメアジ、クロダイ、クロホシフエダイ、ゴンズイ、シマアジ、シロワニ、スズメダイ、トラギス、ノコギリエイ、マアジ、メジナ、レモンザメ
と種類数は豊富で大型種も多く展示されていました!!
サメ以外の多くの魚は同じ方向を向いて泳いでいますが、サメだけは他の魚と逆方向を泳いでいる事が多かったのは面白かったです。
水槽内はやや暗いですが、360°全ての水槽の目の前まで歩いて移動する事ができるドーナツ型水槽らしい展示となっていました!
大型種も多く展示されている事からマニアには隠れて人気のある水族館でしたが、現在では閉館となってしまいました。
ちなみに、ここで展示されていたノコギリエイはアクアパーク品川で展示されているようです。
これでアクアパーク品川には3種4匹のノコギリエイが展示されている事になり、日本で飼育されているノコギリエイ6匹のうち4匹がアクアパーク品川で飼育されている事になります。
志摩マリンランド(2021年3月末閉館)
続いて紹介するのは三重県志摩市にあった水族館で、2021年3月末で閉館した水族館です。
志摩マリンランドのドーナツ型水槽は大型魚は展示されていませんでしたが、豊富な種類の魚達が展示されているのが特徴でした!
志摩マリンランドのドーナツ型水槽は上のような感じになっており、水槽の幅はあまりありませんでしたが、大型の種類は展示されていないので狭そうな感じはしませんでした。
この水槽では
水槽内で展示されている種類
アオハタ、アカハタ、イシガキダイ、イシダイ、オキフエダイ、カスミアジ、カンパチ、キジハタ、キツネフエフキ、ギンガメアジ、クエ、クロダイ、クロホシフエダイ、コクハンハタ、コショウダイ、ゴマフエダイ、シマアジ、スギ、タカノハダイ、ツチホゼリ、ツバメウオ、テングハギ、ドチザメ、ニザダイ、ニセクロホシフエダイ、ハマフエフキ、バラハタ、バラフエダイ、ヒゲダイ、ヒトミハタ、ヒラスズキ、ブリ、フエダイ、ホウセキハタ、マダイ、ミギマキ、メジナ、ヤイトハタ、ユカタハタ、ヨコヅナマルコバン、ヨスジフエダイ
と数多くの種類が展示されており、非常に賑やかな水槽でした!!
これだけ多くの種類が展示されているので、水槽の中から全ての種類を探すだけでも時間がかかって楽しかったです。
この水槽では海女さん役のダイバーさんが魚達に餌を与えるパフォーマンスを見ることができました!
一日に数回行われており、館内アナウンスもされていたのでとても見やすいパフォーマンスでした!
魚達が餌を求めて海女さんの周りに集まって団子になっているのはパフォーマンスとして面白かったです!
個人的にお気に入りだった2種類で、左側がおそらくヨコヅナマルコバン、右側が赤くなりかけているセンネンダイです!
センネンダイは大きく成長する魚で多くの水族館で展示されていますが、成熟すると上の画像のように赤くなっていきます! このように成熟した個体を展示している水族館は少なめで貴重でした!
今回は私が訪れた事のある水族館のドーナツ型水槽を紹介していきました! 最近ではトンネル型水槽の方が人気が高いですが、ドーナツ型水槽もゆっくりと泳ぐ魚達を観察する事ができ、良い展示水槽です!
古い施設が多いので、これからは少なくなっていってしまう水槽の形状かもしれませんが、魅力的な水槽が多いので興味がある水槽を設置している水族館があれば是非訪れ見てください!
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。