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動物図鑑-アフリカマナティー(Trichechus senegalensis)

アフリカマナティーはアフリカ大陸中部の西側の沿岸部、河川に分布しているマナティーの仲間で、カイギュー目の最大種と言われています。

日本では鳥羽水族館でのみ展示されています。

 

 

アフリカマナティーについて!

アフリカマナティーは最大で体長4.5mに成長するカイギュウ目マナティー科マナティー属の動物です。

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アフリカマナティーは胴体部の長く、尾鰭はオール状になっており、体表は小さな毛で覆われています。

骨の比重が重いため、潜水しやすいようになっています。

体内には非常に多くの脂肪を蓄えることができ、脂肪を蓄える事により飢えやある程度の水温の変化にも耐性があります。(この脂肪を目的に狩猟される事もあります。)

 

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鰭のような前脚は進行方向を変えるために使用したり、餌を食べる際に口に運ぶために使います。

口内には大臼歯のみがあり、サメのように永続的に生え変わります。

通常時は5~8km/h程度のゆっくりとした速度で泳ぎますが、外敵に襲われた際などは32km/h程度で泳ぐことができます。

アフリカマナティーは植物食傾向の強い雑食です。(1日に体重の4~9%の植物を食べるようです。)

 

和名 アフリカマナティー
学名 Trichechus senegalensis
英名 African manatee
カイギュウ目(Sirenia)
マナティー科(Trichechidae)
マナティー属(Trichechus)
分布 アフリカ
生息環境 河川、湖、河口、沿岸部

アフリカマナティーはアフリカ大陸の中部西部沿岸、河川に分布しています。

河川、湖、河口、沿岸部に生息しており、1~6頭の群れで生活しています。 

河川を遡上した個体の中には河川が乾季で干上がる河川もあり、そのような河川に遡上した個体は死んでしまうようです。

オスは性的に成熟するの長期間かかり、約10年が必要とされています。(メスは早い個体で3年程度)

複数のオスが1頭のメスと交尾し、約13ヵ月の妊娠期間を経て1頭を出産します。

肉や油、皮を利用するために密漁されており、地域によっては普通に肉が売られているようです。

更にダムの建設や河川での水力発電所の建設、船との衝突、トロール網などに混獲される事などが原因で生息数が減少していると考えられています。

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。

アフリカマナティーを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

アフリカマナティーを展示しているJAZA加入の施設は鳥羽水族館のみとなっています。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

アフリカマナティと鳥羽水族館

鳥羽水族館ではジャングルワールドにてアフリカマナティーを展示しています。

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鳥羽水族館では2頭のアフリカマナティーを飼育しており、水量300トンの水槽内でパーカーホー、パールン、スッポンモドキを展示しています。

同じ水槽内で展示されている2頭は仲良しで上の画像のように仲良くしている姿も見ることができます。

このエリアでは熱帯雨林に生息している魚を展示しており、ショウジョウトキ、カピバラ、オスカー、アジアアロワナ、レッドフィンバルブ、ピラニアなどが展示されています。

鳥羽水族館はアフリカマナティーを展示している唯一の施設で、姿の似ているジュゴンも飼育しています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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