ジュゴンは人魚のモデルとも言われている動物で、日本では南西諸島に生息していますが、ほとんど絶滅状態となっています。
ジュゴンについて!
ジュゴンは体長3m体重450kgにまで成長するジュゴン目ジュゴン科ジュゴン属の動物です。
ジュゴンは灰色の体色をしており、大きな胸鰭と尾鰭を持っています。
目は小さく、口は海藻を吸い込むような形状をしています。(頭部の先端付近に鼻孔があり、水上に上がった際に開いて呼吸を行う事ができます。)
食性は草食でウミジグサ属、ウミヒルモ属、ベニアマモ属、リュウキュウスガモ属の海藻を食べています。
1日あたり体重の10~16%の量の海藻を食べるため、広大なアマモ場が必要です。
和名 | ジュゴン |
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学名 | Dugong dugon |
英名 | Dugong |
目 | ジュゴン目(Sirenia) |
科 | ジュゴン科(Dugongidae) |
属 | ジュゴン属(Dugong) |
分布 | インド洋、太平洋西部、紅海 |
生息環境 | 沿岸部 |
ジュゴンはインド洋、太平洋西部、紅海に分布しており、特にオーストラリア北部の海域で多くの個体がいます。
水深の浅い沿岸部で小さな群れを作って生活しており、一般的に季節的回遊は行わないと言われていますが、シャーク湾やモートン湾など地域によっては季節的に回遊しているとも言われています。
妊娠期間は約13ヵ月で、普通は1度に1頭を出産します。
出産間隔は3~8年と長く、授乳期間は約1年半程度となっています。(繁殖するペースが遅いので、個体数が減ると回復が困難です。)
海洋汚染、漁業での混獲、食用・油用・革を目的とした狩猟などにより生息数は激減しています。
日本では南西諸島に個体群が生息していましたが、海洋汚染や混獲などが原因でほとんど絶滅状態になっています。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。
日本のレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。
飼育は非常に困難な種類として知られており、世界中でも鳥羽水族館とシドニー水族館で1頭ずつが飼育されているのみとなっています。
ジュゴンを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ジュゴンを展示しているJAZA加入の施設は鳥羽水族館のみです。
ジュゴンと鳥羽水族館
鳥羽水族館では人魚の海エリアにてジュゴンを展示しています。
鳥羽水族館は国内で唯一、ジュゴンを展示している施設でメスの個体が展示されています。(1987年に入館)
上の写真から分かるように南国で見られるカラフルな魚と一緒に展示されています。
鳥羽水族館ではジュゴンの他にアフリカマナティーも展示しています。
ここまで
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