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動物図鑑-オオアリクイ(Myrmecophaga tridactyla)

オオアリクは南米の中部~北部を中心に分布しているアリクイの仲間です。

日本の動物園ではオオアリクイとミナミコアリクイを飼育しており、ミナミコアリクイの方が展示している施設が多いです。(東山動物園では両種を展示しています。)

オオアリクイについて!

オオアリクイは体長1m以上に成長する有毛目アリクイ科オオアリクイ属の哺乳類です。

オオアリクイは大きく分けると上半身が灰色系、下半身が黒色をしています。

肩から背中にかけて白色の縁取られた黒色の模様があります。

吻端は非常に長く、舌は餌となるアリを捕えやすいように粘着性の唾液で覆われています。

食性はアリやシロアリで、それ以外の昆虫や果実も食べます。

1日に約30,000匹ものアリを食べ、鋭い爪を使って蟻塚を壊し、1分間に150回もの高速な舌の出し入れを行いアリを捕食します。

ジャガーなどに襲われた際も爪を振りかざして防衛行動をとります。

和名オオアリクイ
学名Myrmecophaga tridactyla
英名Giant anteater
有毛目(Pilosa)
アリクイ科(Myrmecophagidae)
オオアリクイ属(Myrmecophaga)
分布中米南部~南米中部
生息環境草原、沼地、森林

オオアリクイは中米南部~中米南部(南米の西部沿岸は除く)に分布しています。

3つの亜種に分類されています。

サバンナ、草原、湖沼、森林などに生息しています。

妊娠期間は142~190日で、1度に1頭を出産します。

授乳期間は約半年で、幼獣は生後1ヵ月程度で歩行できるようになり、生後6~9ヵ月は母親の背中にしがみついて生活します。

生息環境の開発や革を利用するために狩猟された事で生息数は減少しています。

攻撃的な動物だと誤解され、駆除される事があります。

防衛行動を取る事はありますが、積極的に人間を襲う事はありません。(2014年にブラジルの漁師2人が死亡する事故が起きています。)

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。

オオアリクイを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

オオアリクイを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

オオアリクイと東山動物園

東山動物園ではアメリカゾーンにてオオアリクイを展示しています。

東山動物園では上のような展示場でオオアリクイを展示しており、展示場内に隔離した空間があり、そこにもう1頭が展示されています。

2019年には繁殖に成功しており、タイミング良いと赤ちゃんや子供を見ることができるかもしれません。

このエリアではヤブイヌ、カピバラといった南米大陸に分布している動物も展示されています。

オオアリクイを展示している施設の一覧

オオアリクイを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。

江戸川区自然動物園よこはま動物園日本平動物園
東山動物園王子動物園沖縄こどもの国

アリクイは繁殖の難易度が低いのか、子供や親子が展示されている事も多いです。 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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