今回はベラ科の仲間で最も知名度が高く大型になる魚、ナポレオンフィッシュについて紹介していきます!
多くの水族館で展示されており、見かける機会も多いのでご存知の方も多いと思います。
ナポレオンフィッシュは通称で、正式な和名はメガネモチノウオとなっています!(圧倒的にナポレオンフィッシュの方が通りが良いのでナポレオンフィッシュで統一しています。)
ナポレオンフィッシュについて!
ナポレオンフィッシュは最大2mにも成長するベラ科最大の種類です。
ベラ科の仲間はホンソメワケベラやキュウセンなど小型の種類が多いですが、ナポレオンフィッシュの他にはコブダイのように大型になる種類もいます。
このシルエットを間違えることはありませんが、成長過程や性別・個体差によって体の模様や色が変わります!
ナポレオンフィッシュは性転換することでも知られており、卵から孵化した時点では全てメスなのですが、メスとして成長して成熟(5年~7年くらいかかるようです)した後にオスになるようです!
メスは茶色や白色をベースに藍色や黒っぽい模様があります。
皆さんナポレオンフィッシュはご存知ですか?1m以上にもなるベラの仲間でその幼魚が館内2階❝沖縄の海~白保~水槽❞で飼育中です。館内には和名の「メガネモチノウオ」で表示されています。幼魚の時は体色が地味でややスマート!大きくなれよ~ pic.twitter.com/2PgviFLxxZ
— サンシャイン水族館 (@Sunshine_Aqua) 2015年9月4日
上の写真のナポレオンフィッシュを撮影したサンシャイン水族館の昔のTwitterから拝借!
5年~7年くらいでメスとして性成熟するようなので、サンシャインラグーン個体の小さい頃の写真かもしれませんね。
ナポレオンフィッシュはオスとして成熟するとおでこが出て、目元に入っている黒のラインが消え、色も明るい青色に近い色に変わっていきます!(個体差はありますが)
すみだ水族館に展示されている個体ですが、こちらは目元のラインの模様が全くなく、上のサンシャイン水族館で撮影した個体よりもおでこが出ているようです!
ライトで分かりにくいですが、体色も青っぽい感じがします!
和名 | メガネモチノウオ(通称:ナポレオンフィッシュ) |
---|---|
学名 | Cheilinus undulatus |
英名 | Humphead wrasse |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ベラ科(Labridae) |
属 | モチノウオ属(Cheilinus) |
分布 |
インド洋~太平洋まで幅広く生息 国内では主に南西諸島の沿岸に生息 |
生息環境 |
サンゴ礁・岩礁地帯 |
モチノウオ属に属している他の種類(アカテンモチノウオ、ミツバモチノウオ)も30cm前後まで成長する種類が多く、ベラ科の中では大型になる種類が多いカテゴリーです。
ちなみに、多くの水族館で展示されているニセモチノウオという種類がいますが、この種類はベラ科ニセモチノウオ属に属する種類になります。
これがニセモチノウオです。綺麗な魚で観賞魚としても人気の高い魚です。(動きが早くすぐに物陰に隠れてしまいます…)
英名では「Humphead wrasse」となっており、「頭にコブを持つベラ」という意味になります。
そして、和名のメガネモチノウオは目元の模様がメガネをかけているように見えることから来ています。
最後に良く呼ばれるナポレオンフィッシュですが、ナポレオンの一番有名な肖像画(馬にのっているやつ)で被っている2角帽子のようなコブがあるので、呼ばれるようになったようです…
ナポレオンとナポレオンフィッシュが似ている…? かは個人によると思いますが、このインパクトある名前のおかげで水族館の人気者となっています!
インド洋から太平洋のサンゴ礁や岩礁地帯に幅広く生息していますが、食用として人気があり乱獲やサンゴ礁の減少により絶滅が危惧されています。
ナポレオンフィッシュを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年1月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ナポレオンフィッシュを展示しているJAZA加入の施設は26箇所となります!
小樽水族館 | 登別ニクス | 福島海洋科学館 |
なかがわ水遊園 | 鴨川シーワールド | サンシャイン水族館 |
葛西臨海水族園 | しながわ水族館 | アクアパーク品川 |
すみだ水族館 | 新潟市水族館 | 下田海中水族館 |
のとじま水族館 | 南知多ビーチランド | 碧南水族館 |
名古屋港水族館 | 鳥羽水族館 | 志摩マリンランド |
伊勢シーパラダイス | NIFREL | 須磨水族園 |
城崎マリンワールド | 玉野海洋博物館 | 足摺海洋館 |
海の中道水族館 | 大分マリーンパレス |
特に都内の5つの全ての水族館で見ることができる人気の種類です!
ナポレオンフィッシュとすみだ水族館
すみだ水族館のサンゴ礁エリアの一番奥の水槽で展示されています。
この水槽はナポレオンフィッシュを展示するには小さすぎるのでは?と思うくらい小さい水槽ですが、ナポレオンフィッシュを間近で見る事ができる水槽となっています。
夜の時間は青色のライトでライトアップされているので、本来の色を見たい場合は昼に訪れましょう!
狭い水槽ですが、360℃から観察することができるので水槽内をグルグルと回るように泳ぐナポレオンフィッシュと一緒に水槽の周りを歩くこともできます!
ネコザメと一緒に一休み!
泳ぎ疲れるのか定期的に底で一休みしています。
どの水族館でも底で休む姿を見るので長時間泳ぐのは苦手なのかもしれません。
ナポレオンフィッシュとサンシャイン水族館
サンシャイン水族館では、サンシャインラグーン水槽内に展示されています!
広々とした水槽で飼われているので悠々と泳ぐ姿も観察することができます。
様々な種類の魚が展示されているサンシャインラグーン水槽の中でも大型の種類なので目立ちます!
この個体はエメラルドグリーンの体色が綺麗ですよね!
和名のメガネモチノウオという由来になっているメガネのフチのような模様もはっきりと見えています!
ベラ科の仲間っぽく疲れたら地べたで一休みです!
休んでいる時は動かないので、観察しやすいです!
各地の水族館で展示されており、人気の高い種類ですが個体差や年齢によって異なる模様や色をしているので、異なる水族館を訪れた際は比較しててみてください!
成熟したコブが大きな個体も、若くスリムな個体もどっちも良いですよ!
是非水族館を訪れた際はナポレオンフィッシュの見比べもしてみてください!
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。